法律専門家のアドバイスと占い師のアドバイスの違いは何か

弁護士の意見を信じて損害を被った、

だから弁護士を訴えたい、

さて、この場合、勝算はどれくらいだと思いますか。


法律専門家の意見というのはあくまで参考です。

弁護士のアドバイスを信じるも信じないも自由。


わたしのことを信じなさい、

そうすれば必ず成功します、

もし、こんなことを言う弁護士がいて、

その通りに行動して損害を被ったのなら勝算はあるかもしれません。


でも実際の現場では、そんなことを言う専門家はいません。

専門家は断定的な表現をしないことになっています。

決して逃げているわけではありません。


公的な判断を下す裁判所の判断は、

専門家でも予想がつかないからです。


さて公的な判断を下す裁判所の判断であっても、

それが正しいわけではありません。


一審の判断に不満があれば控訴できます。

一審の判断と控訴審の判断が全く逆ということもあります。


裁判所同士でさえ判断が真逆になります。


専門家のアドバイスが頼りないなら占い師のアドバイスでいいではないか。

経営者のなかには、法律専門家のアドバイスを頼りにせず、

占い師、神主、住職、さらにはいきつけの飲み屋のママのアドバイスを重宝する人もいます。


最終的に決めるのは自分なので、誰のアドバイスであろうと自分が納得すればいいわけです。


法律専門家のアドバイスと占い師のアドバイスの違いがあるとすれば、

それは対外的に説明するときでしょう。


取引銀行に説明するとき、取引先に説明するとき、株主に説明するときです。

会社に損害が発生してしまったとき、占い師のアドバイスを信じた、というより、

弁護士のアドバイスを信じた、と言えば、説明責任を果たすことはできます。