フリーライドビジネスは相手を刺激しないこと

何か新しいビジネスを始めようとするときに手っ取り早いのがすでに知名度がある商品やサービスにフリーライドすることだろう.

フリーライドビジネスで肝要なことは相手を刺激しないことに尽きる.


マリオのキャラクターの衣装を貸し出して公道をカートでは知らせるサービスを覚えているだろうか.

サービスの提供にあたり、事前に複数の弁護士・弁理士に相談し、著作権や不正競争防止法の侵害行為に該当しないというお墨付きを得ていたという.

任天堂が黙っていないことを想像していたのだろう.

このサービス、結局は最高裁まで争い違法性があると判断された.


著作権法や不正競争法だけを眺めて侵害構成要件に該当しないから大丈夫という当時の判断は法律的にはそうかもしれない.

でもフリーライドされた側からすれば面白くないはず.


マリオというキャラクタを利用したフリーライドビジネスなので目立つなという方が無理かもしれないし、広告宣伝的にも目立つことを求められていたのかもしれない.


ただしビジネスの規模が大きくなり目立つようになればフリーライドされた側の気持ちが高ぶり訴訟の発火点が下がる.

フリーライドの相手が大きければさらに発火点は下がる.


リスクを恐れていてはビジネスはできない.

でもこれ以上はヤバいという感覚は持っていないとマリカーのような結末になってしまう.