ハイブランドよりローブランドの方が将来は明るい

ランチで迷ったらハイブランドのレストランに行くのがいいと聞いたことがある.

ハイブランドだからクオリティが低いはずがなく、しかもハイクオリティのものを安く食べることができるからというのが理由.

たしかに言い得て妙なのだが、クオリティとブランドが一致しないいまの時代、この教えを信じていいのだろうかと懐疑的になる.


技術のコモディティ化に伴い、低価格で高いクオリティを実現できるのがいまの時代.

ハイクオリティを実現するには高い代償が必要で、それがゆえにハイクオリティを手に入れることができるブランドは限られていた.

ところが今の時代、ハイクオリティは誰もが手にすることができるコモディティのツールになってしまった.


ハイクオリティがコモディティ化したとはいえ、ハイブランドは価格を維持するためにローブランドよりハイクオリティであり続けなけれブランドを維持できない.


とは言え、いまの時代、クオリティで差別化するのは不可能なのかもしれない.

コピー商品のクオリティの方が正規品よりも高いという笑えないブランドもあるのが今の時代.


ローブランドは少しだけクオリティを上げて高価格化するという手法が使える.

ハイブランドはよりハイクオリティ化を目指すか、もしくはクオリティを落として低価格化を目指すしかない.

ブランドを維持するために後者はありえないだろう.