旧いデザインが好まれるわけ

旧いモノが好きな人が少なく有りません。

なぜ旧いモノが好きなのか。

旧いモノの何が好きなのか。


それはデザインです。

旧いモノの「デザイン」が好まれているのです。


旧いモノが好きといっても、旧い技術が好き、なのではなく、

旧いモノのデザインが好きなのです。


例えば、真空管アンプ。

音質も性能も今のアンプの方が圧倒的にいい。

でも真空管が醸し出すあのデザインが好き。


例えば、旧車。

燃費の安全性も今のクルマの方が圧倒的にいい。

でも今の画一的なクルマのデザインよりも、個性的なデザインが多かったあの時代のクルマのデザインが好き。


技術は変化するけどデザインは不変です。


技術は数値で評価されます。

だから数値を上げることでしか評価されません。


デザインは感覚で評価されます。

人の感覚はそう簡単に変わるものではありません。

人が心地よいと感じるデザインは100年前も今も変わりません。

だから良いデザインはいつの時代でも評価されます。


知的財産のなかでブランディングといえば商標を思い浮かべます。

でもデザインが優れているプロダクトは、そのデザインが最高の知的財産なのです。