コンピュータプログラムが厄介な著作物ということを知っていますか

音楽CDや書籍と同じようにコンピュータプログラムも著作権で保護されます。

コンピュータプログラムが著作物に昇格したのは最近のこと。

音楽CDや書籍と同じようにコンピュータプログラムも著作権で保護したい、

気持ちは分かります。

でも、コンピュータプラグラムは他の著作物と違ってとても厄介です。



何が厄介なのか。

音楽CDを買ってきて聴く、

書籍を買ってきて読む、

これは著作権侵害でも何でもありません。


コンピュータプログラムは音楽CDや書籍と違って、

見たり聴いたりするためのコンテンツではありません。


コンピュータを音楽を聴くプレーヤとして機能させる、

コンピュータを電子書籍を見るビューワーとして機能させる、

コンピュータをゲームとして機能させる、

コンピュータプラグラムはコンピュータに何かを機能させるためのコンテンツです。


なので普通はコンピュータプラグラムを見る必要はありません。


小説家が他人の小説を読んで参考にしたい、

音楽家が他人の音楽を聴いた参考にしたい、

プラグラマーが他人のプログラムを見て参考にしたい。


小説を読んだり、音楽を聴いたりすることは合法、

でもプログラムを見ることは違法。


コンピュータプログラムはそのままでは見えません。

コンピュータプログラムを見るためには、コンピュータにインストールしなければなりません。

コンピュータプラグラムをコンピュータにインストール、

これはコンピュータプログラムをコンピュータ内のメモリに「コピー」することと同じです。


コンテンツを権利者に無断でコピーすることは著作権侵害になります。

コンピュータプログラムを見るためには、コンピュータにプログラムをコピーしなければなりません。


同じ著作物でも、音楽CDや書籍とは全く違うのがコンピュータプログラムです。